2019.05.07
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それじゃ意味なし!
今回は栄養と食物繊維のお話です。
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ローフード!?
最近は、健康のため積極的にローフードでいただく方が増えています。
ローフード(row food)とは、生の食べもの。加熱を避け、ビタミン、ミネラル、酵素、フラボノイドなど素材の栄養素を効率よくいただく健康とキレイを意識した食スタイル。
とは言え…スタイルだけにとらわれてしまい…
野菜の構造を知らなければ非効率な食べ方になってしまいます。
今回のテーマは、人間にとって必要な栄養素。しかし、それを阻む食物繊維との関係について書きたいと思います。
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野菜の細胞と細胞壁(食物繊維)
これは、野菜の細胞イメージです。
私達がいただくビタミン、ミネラル、クロロフィル、フラボノイド、酵素などの有効成分…総称して栄養素は、野菜の細胞をいただいていることなのです。
そして色の濃い部分が細胞壁。実際は、四方八方ぐるりと細胞を包み込んでいます。これを食物繊維と呼んでいます。
植物にとって細胞壁(食物繊維)の役割は、細胞の防御壁と骨格。
人間に例えるならば、重要部位である脳を守るための頭蓋骨という感じでしょうか!?
本来の役割からもわかるとおり、細胞壁(食物繊維)は、私たちが想像する以上に硬く丈夫なのです。
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消化できない食物繊維
食物繊維は、セルロースが主成分です。それを分解する酵素(セルラーゼ)を持たない人間は、消化することがきません。つまり人の一次機能では、野菜の栄養素は、吸収できないのです。
分かりやすいのがトーモロコシ。
トーモロコシの細胞壁(食物繊維)も同様にセルロースで出来ています。
食物繊維を分解する酵素をもたない人間が食べた場合、翌朝トイレで感動の再会を果たすことをご存じの方も多いことでしょう。
ぼくら草食動物は、食物繊維を分解する微生物を体内に共生させているから効率よく栄養素を吸収できるんだよ。
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栄養素を頂ける2つの方法
細胞壁(食物繊維)を分解できない人間ですが、二次的に栄養素をいただくことができます。
①噛む
これは、説明することなく、噛む回数(咀嚼 そしゃく)が増えれば、その分細胞壁が壊れます。よって栄養素を吸収することができます。
②搾る
いただき方として、素材をすり潰し(細胞壁を壊す)搾ることにより効率よく栄養素を吸収することがでます。
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噛む vs 搾る 吸収率の違い
食物繊維の妨げで噛む・搾るでは、どれだけ栄養素の吸収に違いがあるのでしょうか!?
①噛む
皆さんは、食事のとき何回くらい噛みますでしょうか?
野菜の場合、30回ほど噛んで吸収できる栄養素は、20~30%ほど。
ちょっとだけイメージしてみましょう。
1,2,3,4,5… …29、30!
いかがでしょうか?
少しでも多く栄養素を頂こうと思えば、生活様式もスローライフでなければいけない様です。せっかちな私には、かなりハードルが高そうです。
②搾る
細胞壁(食物繊維)を100%壊すことは不可能であっても、搾った分のエキス(栄養素)は≒100%吸収することができます。
ただし、ご家庭で実践すると多大な労力が伴いますし、出来上がった生ジュース、生の青汁は、酵素の影響で変異しやすく腐りやすいので保存、作り置きは、お勧めできません。
こうして栄養素の吸収にスポットを当てると、私たち人間にとって細胞壁(食物繊維)は、不都合な存在なのです。
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どちらも重要。
栄養面では、ジュース・青汁の方が効率的ですが、噛むという行為は肉体的…特に脳にとって刺激という大切な役割もあるのです。
また、食物繊維は、腸内細菌のエサ、便通促進など二次的役割があることも分かってきました。
最近は、腸内環境を整える=食物繊維の構図が重要視されている傾向にありますが、身体を創る点においては、あくまで栄養素が主役です。
そういう点では、偏らずバランス良く選択していくことが重要です。
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栄養素と食物繊維 まとめ
ローフードは、食べ方も重要ですが“生”でいただく訳ですから安全性と質も重要です。
例えば…
不自然な栽培方法からできた不自然すぎる野菜。
加熱処理が行われ栄養素が変異、失活してる果汁100%濃縮還元ジュース。
栄養素は、繊維質(食物繊維)に閉じこめられたまま変異、失活してるWパンチ。
搾らず加熱処理が行われた青汁。
やはり…
流行り、スタイルにとらわれない直観力(本質を見抜く力)が必要な様です。
これらの裏事情は、追々書いていきます。
今日のところは、人間にとって必要な栄養素。しかし、消化吸収を阻む細胞壁(食物繊維)との関係を知っていただけたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。感謝。感謝。
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